小学1年生の算数で、多くのお子さまが一つの壁にぶつかります。
それが、
「繰り上がりのある足し算」
です。
たとえば、
8+5=?
「……13!」
と答えられるお子さまもいれば、
「8に5を足して……えっと……」
と、急に手が止まってしまうお子さまもいます。
では、このとき、
「繰り上がりの計算が苦手なんだ」
と考えてしまっていいのでしょうか?
実は、そうとは限りません。
繰り上がりの足し算の前に、確認したいこと
まならぼキッズ教室では、繰り上がりの足し算に取り組む前に、
「3つの数の足し算がスムーズにできているか」
を一つの目安として確認しています。
例えば、
3+2+1=?
これくらいの問題から始めてみましょう。
「3+2=5。5+1=6」
と、順番に計算できるでしょうか?
では、少し難しくしてみます。
4+3+2=?
さらに、
5+4+2=?
そして、
2+8+3=?
どうでしょう?
最後の問題は、
2+8=10
と、まず「10」をつくることがポイントになります。
この、
「あといくつで10になる?」
という感覚が、実は繰り上がりの足し算につながっていきます。
「10をつくる」ことに慣れる
繰り上がりの足し算では、
8+5
を見たときに、
「8に5を足す」
だけではなく、
「8に2を足したら10になる。残りの3を足せば13」
と考えられることが大切です。
つまり、
8+5
↓
8+2=10
↓
残りの3
↓
10+3=13
というように、「10」を一つのまとまりとして考えられるようになること。
そのためには、いきなり
「8+5=13!」
と暗記するだけではなく、
「どうして13になるの?」
を理解することが大切です。
では、どうして「10をつくる」ことが難しいのでしょう?
ここが、今回一番お伝えしたいところです。
実は、計算の練習だけではなく、その前段階にある
「数をどのように捉えているか」
が関係しています。
例えば、
● 8個のものを見て「8」と分かる
● 8は「5と3」に分けられる
● 10は「7と3」「6と4」など、いろいろな組み合わせでできている
● 3つの数を順番にまとめて考えられる
こうした数量感覚が、繰り上がりの計算を支える土台になります。
まならぼキッズ教室では、年長さん頃から取り組みます
まならぼキッズ教室では、年長さん頃から、こうした学びに少しずつ取り組み始めます。
ただし、
「早く計算を覚えさせる」
ことが目的ではありません。
まずは、具体物を使いながら、
「数っておもしろい」
「こうやって分けられるんだ」
「10になる組み合わせがあるんだ」
という数量感覚を育てていきます。
そして、その上で少しずつ論理的に考える学習へつなげていきます。
「覚える力」も大切。でも、それだけではありません
ここで、もう一つ大切にしていることがあります。
それが、
短期記憶です。
ただし、ここでいう短期記憶は、
「答えを丸暗記する」
という意味ではありません。
例えば、
2+8+3
という問題を見たとき、
「2+8=10」
と考えたあと、
「そこに3を足す」
というように、途中の情報を頭の中に置きながら考える力も必要になります。
計算が複雑になればなるほど、
「今、何を計算しているのか」
「次に何をすればいいのか」
を一時的に頭の中に保持する力が重要になってきます。
だからこそ、まならぼキッズ教室では、単純に計算問題を繰り返すだけではなく、具体物を使った活動や、考えながら取り組む学習も大切にしています。
「暗算ができればOK」ではありません
繰り上がりの足し算で、
「答えが合っているから大丈夫」
と考えてしまうことがあります。
もちろん、正しく計算できることは大切です。
でも、
どうしてその答えになったのか?
が分からないまま暗算だけを覚えてしまうと、後から別のところでつまずくことがあります。
特に、その影響が出やすいのが、
引き算です。
足し算と引き算は、別々の計算に見えて、実はつながっています。
「10をつくる」感覚や、数を分解・合成する感覚が十分に育っていると、引き算を学ぶときにも、その経験が生きてきます。
だからこそ、
「できた!」を急がない。
一つひとつの土台を、確実につくっていくことが大切です。
ご家庭でもチェックしてみてください
お子さまが繰り上がりの足し算で苦戦しているなら、いきなり難しい問題を繰り返すのではなく、
まずは、
① 3つの数の足し算
3+2+1=?
↓
② 少し数を大きくする
4+3+2=?
↓
③ 10をつくる
2+8+3=?
↓
④ 繰り上がりの足し算
8+5=?
という順番で確認してみるのもおすすめです。
もし③の段階で、
「10をつくる」
ことに少し苦戦しているなら、繰り上がりの計算そのものよりも、その前の数量感覚をもう一度育ててあげることが近道になるかもしれません。
「計算ができない」のではなく、「まだ土台が育っている途中」かもしれません。
算数は、上に積み上げていく学習です。
だからこそ、つまずいたときには、
「もっと計算させなきゃ!」
ではなく、
「一つ前の土台は大丈夫かな?」
と振り返ってみることが大切です。
まならぼキッズ教室では、目の前の問題を解けるようにするだけではなく、その先の学びにつながる土台を、一つひとつ丁寧に育てていきます。
「できた!」を急がず、確実に。
それが、まならぼキッズ教室が大切にしている学びです。


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